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レポート

京都市左京区の岩倉北学区で、災害時要援護者に配慮した総合防災訓練が6月15日(日)に行われました。

岩倉北学区災害対策本部の組成から役割分担、手あげ方式での要援護者名簿の作成など、この日のために地域一丸となって準備を進め、訓練当日を迎えました。

集合場所となる岩倉北小学校には、例年の訓練に比べて倍となる450人以上の方々に集まって頂き、活気に溢れた防災訓練となりました。

■概要
日時: 2014年6月15日(日) 8時~11時半
場所: 岩倉北小学校
主催: 岩倉北学区災害対策本部(岩倉北自治連合会・岩倉北自主防災会)、左京区役所
協力: 岩倉北消防分団、岩倉北学区PTA、岩倉北学区女性会、左京区社会福祉協議会、左京消防署
企画協力: NPO法人プラス・アーツ

■訓練内容
①情報伝達訓練(災害対策本部→各自治会→各世帯)
②各自治会・組(班)での安否確認訓練
③災害時要援護者に配慮した避難訓練(各家庭→一時避難場所→避難所)
④防災体験プログラム / 災害対策本部運営訓練

①情報伝達訓練

災害発生後、災害対策本部役員は避難所となる岩倉北小学校に集合し、岩倉北学区災害対策本部を設置。学区内全住民に対して自主避難の呼び掛けを行うため、連絡網で各自治会長へ電話・無線を用いて情報を伝達する訓練を行いました。

②安否確認訓練

各町内では町会長、役員が中心となって各世帯の安否確認を行いました。避難訓練に参加する方々は、各町内毎に定められた一時避難場所(公園やガレージ)に一旦集合し、避難者数や避難状況を町内毎に確認しました。

萩の台集合
安否確認
長谷台安否確認

 

③災害時要援護者に配慮した避難訓練

手あげ方式の要援護者登録をしていただいた方々にも積極的に訓練に参加頂き、近隣のみなさんが協力してリヤカーや車いす、担架を使い、避難所となる岩倉北小学校まで一緒に避難を行いました。また、災害時要援護者が参加できなかった地区でも、要援護者役をたて、リヤカーや担架で搬送する訓練を実施しました。

リヤカー避難誘導
車椅子避難誘導
担架避難誘導

 

④防災体験プログラム / 災害対策本部運営訓練

グラウンドへ全地区集合し、災害対策本部長などのご挨拶を伺った後、参加した人たちは参加型の様々な防災体験プログラムに参加頂きました。屋外では、消防署・消防団による「水消火器で的当てゲーム」と「毛布で担架タイムトライアル」、防災会とPTAによる「炊き出し」が、体育館では、女性会による「なまずの学校」「水害紙芝居」「紙食器とスリッパづくり」や、京都造形芸術大学の学生さん達による「紙管間仕切りづくり」が行われ、多くの子どもたちや住民のみなさんに災害時に役立つ知識や技を学ぶ体験をしていただきました。

水消火器

水消火器で的当てゲーム
消防団の方々から消火器の使い方を学びます。的当ては子どもたちに大人気でした。

毛布担架

毛布で担架タイムトライアル
毛布担架の作り方を学び、みんなで協力してカエルを搬送するゲームに挑戦。

炊き出し

炊き出しコーナー
防災会・PTAによっておにぎりと豚汁が振る舞われました。アルファ化米の試食も。

 

なまずの学校

なまずの学校
女性会のみなさんが防災カードゲームを出題。子どもたちで常に賑わっていました。

水害紙芝居

水害紙芝居
水害の知識を学ぶ紙芝居。和やかな雰囲気で、大人も子どもも一緒になって聞いていました。

紙食器づくり

紙食器づくり
いらなくなったチラシでお皿を作ります。子どもからお年寄りまで常に人で一杯でした。

 

スリッパ

新聞紙でスリッパづくり
新聞紙で簡単に作ることができるスリッパづくりは、特に子どもたちに大人気でした。

紙管間仕切りづくり

紙管間仕切りづくり
紙管を使った仮設間仕切りづくり。みなさんの関心を集めていました。

災害対策本部

災害対策本部訓練
各町内から報告を聞いて、被災状況などを地図に書き込んでいく訓練を行いました。