NPO法人プラス・アーツ

防災は、楽しい。プラス・アーツ

プラスアーツ メソッド

たとえどんなに良い活動だとしても、自分たちと全く関わりのない外から来た活動のままだと、なかなかその土地に受け入れられず定着しません。+artsは防災プログラムに、「風・水・土」や、「不完全プランニング」、「+クリエイティブ」という考え方を採り入れて、地域に防災が根付くように活動しています。

その1WIND∙WATER∙SOIL

プラス・アーツでは、新しいプロジェクトを始める際に、まず「風」・「水」・「土」、
それぞれの役割を担うメンバーが揃っているかを確認します。

種(活動)をつくり、運ぶ「風」、その種を育てる「水」、そしてそれを根付かせる「土」の存在。
これらの3つがうまく連携できていると、プロジェクトもうまく機能します。

逆にいい種(活動)があっても、その土地に暮らす人や、参加者のことをよく知る人の協力がなければ、プロジェクトを成功させ、続けていくことは困難です。あなたがプロジェクトを始める際、まずはプロジェクトに必要な3つの役割のメンバーを確認し、把握し、チームを組成するところから始めましょう。

の役割外から種(活動)を
つくって、持ってくる

  • 企画・プランナー
  • 建築家
  • デザイナー
  • アーティスト

の役割種(活動)を育てる
土の人の応援団

  • 人と人を繋ぐ人
  • 自治体職員
  • 社会福祉協議会職員
  • 地元の大学の先生、学生
  • NPO法人など

の役割種(活動)を受け取り
その地に根付かせて
いく

  • その土地に暮らす人
  • 町内会役員
  • マンション管理組合理事
  • PTA役員
  • 地元企業社員など

●「風」・「水」・「土」の考え方が役立った事例

荒川区の社会福祉協議会(以下、社協)が関わっている「イザ!カエルキャラバン!」は、社協がスペシャルな「水の人」として開催を拡げています。地域の要望に応じて社協が研修を行い、地域団体や自主防災組織など「土の人」を巻き込みながら担い手を増やしています。更に、カエル人形やなまず人形などの道具を社協につながりのある団体へ依頼して制作、区外へも貸し出すなどどんどん拡がりを見せています。

その2INCOMPLETE PLANNING

プロジェクトの主催者ではない地域の人たちにも活動に参加してもらうことが、継続する防災プロジェクトをつくるための秘訣です。開発した種(活動)を持っていき、打ち上げ花火的に開催するだけでは、その後なかなか根付きませんが、準備段階のつくり込みから地域の人たちを巻き込めれば、その後、彼らが中心メンバーの一員となって活動を継続してくれるかもしれません。

地域の人たちを巻き込む秘訣は、完璧に出来あがった種(活動)を持ち込むのではなく、不完全で関わり代を残した余地のある種(活動)を持ち込むことです。余地があり、関わり代があれば、地域の人たちはその活動を完成させるプロセスに参加することができ、協力してつくりあげることができます。このプロセスがとても重要で、一緒につくることで関わった地域の人たちは、主体的な「担い手」として活動に継続して関わっていくようになります。

●「不完全プランニング」の考え方が役立った事例

沖縄県の若狭公民館が主催して実施された「イザ!カエルキャラバン!」では、住民の皆さんと一緒にイベントの名称やシンボルキャラクターを考えるところから始め、体験プログラムの多くが沖縄版にローカライズされました。その結果生まれた「リッカ!ヤールーキャラバン!」(※「リッカ」は沖縄の方言で「イザ」、「ヤールー」は家を守る動物とされる「ヤモリ」)は地域発のオリジナルの防災イベントとして、企画に関わった住民の皆さんが中心となり継続的に開催され、周辺の他の地域にも拡がりを見せ始めています。

その3PLUS CREATIVE

地域の人たちを巻き込むもう一つの秘訣は、彼らがその種(活動)に関わってみたいと思うよう、種(活動)自体を魅力的にすることです。「楽しい」「美しい」「感動的」「非日常的」「夢のような」「ワクワクする」といった種(活動)の魅力化に必要なのが「+クリエイティブ」です。この「クリエイティブ」には、「デザイン・アート」のみならず、「クリエイティブ・シンキング」も含まれており、既成概念に捉われず、新しい発想やアイデアを注入して、画期的で魅力的な種(活動)をつくれるかどうかが重要です。

さらに、「クリエイティブ」というと、何もないところから新しい何かをつくるイメージが強いですが、現実的にそのような全く新しい種(活動)を作ることは難しく、「クリエイティブ」の語源にもある「既存のものを壊す」という視点で、既存のマンネリ化した事業や活動を焼き直す方が可能性は広がります。

● 「+クリエイティブ」の考え方が役立った事例

「イザ!カエルキャラバン!」や「レッドベアサバイバルキャンプ」など、人を引き付ける強度の高いプログラムを地域に持ち込むことで、これまで防災関連のイベントに参加していなかった人たちを効果的に巻き込むことができ、高い確率で継続的な自主開催につなげることができます。プログラムが持つ「楽しさ」や「お祭り感」が、人が集まらないという課題を抱えた地域の防災訓練を根底から変え、全国の担い手を夢中にさせる要因となっています。

私たちについてのページに戻る