NPO法人プラス・アーツ

防災は、楽しい。プラス・アーツ

課題

阪神淡路大震災や東日本大震災など、いつ起こるかわからない大災害に対して、生活用品のメーカーであり、ショップも多数展開する無印良品がどのような貢献ができるのか、商品を通じた無印良品の果たすべき防災啓発キャンペーンとは。

解決策

7,000アイテム以上ある無印良品の豊富な商品ライナップのなかから、災害時に役立つ商品をセレクトし、災害時に役立つ情報を添えて顧客に発信するキャンペーンを継続的に実施する。防災グッズの紹介だけでなく、防災の技や知識をイラストにし、マニュアルや大判ハンカチなどに載せて発信する。

くらしの備え。いつものもしも。

無印良品とともに2008年から継続して「日常の暮らしからの防災」を伝えるキャンペーンに取り組んでいます。無印良品は、生活用品を通して災害時の知識や技を発信しています。備えは日ごろの暮らしの中にあることが大切であり、日常の延長線上に防災があるべき、という思いから企画がスタートしました。キャンペーンのなかで特に力を入れているのが、美味しいレトルト食品を前面に出した新しい非常食の備蓄法「ローリングストック法」の普及活動です。また、マニュアルやリーフレットなど紙媒体を通じての防災啓発にも継続的に取り組んでいます。

基本的な考え方

災害の備えで重要なのは、「物」「知識」「スキル」。

2011年「いつものもしも」プロジェクトが始動した時、この基本的な考え方を掲げました。防災とは、言い換えれば、災害に備える事です。備えるべき「事」は、「物」「知識」「スキル」の大きく3つに分ける事ができます。
詳しくはこちらをご覧ください。⇒無印良品 くらしの良品研究所

「くらしの備え いつものもしも」

〈店頭での啓発〉
無印良品にて開催される「くらしの備え いつものもしも」プロモーションに企画・協力しました。店頭の特設コーナーのポスターやPOPなどのデザインは寄藤文平氏が担当。
◆開催期間 : 2011年8月19日(金)から9月15日(木)まで
◆展示店舗一覧
難波/藤沢/イオンモールKYOTO/広島パルコ/池袋西武/ららぽーと新三郷/丸井吉祥寺店/アクタ西宮/MUJI銀座松坂屋/ラゾーナ川崎/二子玉川/札幌ステラプレイス/新宿/MUJI新宿/MUJI東京ミッドタウン/ルミネ新宿

「地震ITSUMO展」の開催

〈ギャラリーでの展示〉

毎日のくらし(「イツモ」)を支える生活用品。「モシモ(災害)」が起こったら…という観点から改めて見直すと、生活用品たちの新しい可能性が見えてきます。
私たちのくらしのなかで、いざという時に味方になり、助けてくれる「モノ(生活用品)」を膨大な数の商品からセレクトし、災害時の使い方とともに紹介しました。
◆開催期間 : 2011年9月1日(木)~10月5日(水)
◆場所 : 無印良品 有楽町2F ATELIER MUJI
◆主催 : 無印良品
◆協力 : NPO法人プラス・アーツ、文平銀座

「ITSUMO MOSHIMO 2012」

〈店頭での啓発〉
2012年は、大切な人に「備え」を「贈る」というテーマで、商品を紹介しました。
無印良品は、ふだん使いできるモノを防災用品として提案してきましたが、自分への備えができたら、次は大切な人に「備え」を贈ろうというキャンペーンを企画し、「GIFT」という言葉を掲げて実施しました。
それは、大切な人のもしもを気遣い、無事を願う心を添えて、セレクトされた防災グッズを贈る、ギフト型の防災キャンペーンです。
◆開催期間 : 2012年8月10日(金)~9月中旬
◆主催 : 無印良品
◆協力 : NPO法人プラス・アーツ、文平銀座

「ITSUMO MOSHIMO 2013」わたしの備え。いつものもしも。

〈店頭での啓発〉
「日常からの防災」の最新の提案として、「食のローリングストックを導入した一週間備蓄の方法」と「身につける防災グッズの再点検」の二つのテーマで、セレクトされた災害時に役立つ商品を紹介しました。

◆開催期間 : 2013年8月30日(金)~2013年9月12日(木)
◆デザイン : 文平銀座
◆企画協力 : NPO法人プラス・アーツ

大判ハンカチの制作

2013年のプロモーション時に制作されたオリジナルデザイン大判ハンカチ3種。

オリジナルスマホステッカーの制作

2013年のプロモーション時に制作。スマートフォンに貼る本プロモーションオリジナルのステッカー。いざという時に役立つ知識が描かれています。「災害時のスマホの活用法」と「災害用伝言板の使い方」の2種類があります。

社内リスク管理マニュアルの作成

就業中にイザということがあったら、どのような対応を取るべきか?社員の方々へ向けてガイドラインとなる情報をまとめた冊子を制作しました。

「もしものお守り」の制作

2019年4月にオープンした銀座の「MUJI HOTEL GINZA」。宿泊者に提供するノベルティーとして、何かしら防災のエッセンスが入ったものを提供できないかという依頼を受けて、企画監修を行いました。

災害時、海外のお客様がコミュニケーションを取りやすいように、指差しアイコンを配置した小冊子を制作。背面の地図には地域自治体からのアドバイスを参考に災害時に活用できるwifi情報やトイレ情報を配置した防災マップを掲載しました。

「くらしの備え。いつものもしも。」リーフレットの企画・制作

「わたしの備え。いつものもしも。」というタイトルで過去制作したリーフレットの内容を新たに更新。在宅避難や、避難先についての情報が加わり内容が刷新されました。19年に発生した台風被害・避難所問題、コロナ禍における在宅避難の重要性などをMUJI「いつものもしも」プロジェクトチームと熱く議論しつつ、数多くの自治体にもヒアリングを入れて出来上がった力作です。こちらから本データをご覧いただけます。

「くらしの備え。いつものもしも。」公式HPリニューアルの監修

リーフレットリニューアルのタイミングと同じく、「いつものもしも」公式HPがリニューアルより暮らしの防災に沿った観点からMUJI商品を紹介した場合、どのような情報整理を行えばよりお客様に対し嬉しい内容となるかを監修させて頂きました。

もしもMAP&ドリルの開発

昨年10月愛知県春日井市にオープンした大型商業施設「イーアス春日井」内に国内最大面積を誇る「無印良品 イーアス春日井」が開店しました。

 

こちらの店舗は日常を支えるアイテムを販売するだけでなく、地域の方のコミュニティセンターとなることを目標の1つに掲げた大型店舗なのだとか。

 

店舗内では様々な嬉しいサービスが充実しているのですが、それに加えて「防災」もお客様へのお役立ち情報として届けていきたいというご相談を受けて、こちらの「もしもMAP」と「もしものドリル」を企画制作させて頂きました。

 

この「もしものMAP」は春日井に関する以外と知らない立地特性にちなんだ質問がA1サイズのポスターに落とし込まれています。

 

突然ポスターから投げかけられた質問に答えられなかった人に対してポスター下段に「ハザードマップとクイズで勉強しなさい」とナビゲートしてあげることで、ポスターをきっかけに春日井市のハザードマップを手に取っていただき、かつクイズにチャレンジしてもらうことで手軽にお客様へ防災情報と知識をお届けするといった仕組みになってます。

もしものドリル

もしものドリルがこちら。表面には春日井市にちなんだ防災問題が4問出題されています。親子のお客様がほどんどですから、このドリルをスラリと解けるかパパ・ママはドキドキしているのではないでしょうか。

ドリルのこたえ

ドリルの裏面にはこういった感じで各問題の答えを掲載してます。

 

ただ単に「こんな危険が想定されるので気をつけてくださいね」というメッセージを伝えるだけでなく、そのリスクに対して「MUJIでも対策できる防災アイテムがありますよ。」という情報をQRコードから読み取って頂ける構成にしてあります。

 

このポスター&ドリルをきっかけとなり、さらに春日井地域の皆様の防災意識や備えが広がっていけば嬉しく思います。

【広島市版開発】もしもMAP&ドリル

イーアス春日井でスタートを切った「いつものもしもMAP&ドリルツール」の広島市版が制作されました。広島アルパークの店舗でご覧頂くことができますので、お近くの方は是非お立ち寄りください。

【台東区版開発】もしもMAP&ドリル

広島に引き続き台東区バージョンの「いつものもしもMAP&ドリル」が開発されました。こちらは浅倉ROX店にてご覧頂くことができますので、お近くのかたは是非お手に取ってみてください。

【国分寺版開発】もしもMAP&ドリル

台東区に引き続き国分寺バージョンの「いつものもしもMAP&ドリル」が開発されました。こちらはセレオ国分寺店にてご覧頂くことができますので、お近くのかたは是非お手に取ってみてください。

【上越市版開発】もしもMAP&ドリル

国分寺に引き続き新潟県上越市バージョンの「いつものもしもMAP&ドリル」が開発されました。こちらは直江津店にてご覧頂くことができますので、お近くのかたは是非お手に取ってみてください。

いつものもしもCaravanの開催

「いつものもしもCARAVAN」は、「地域とつながる・楽しく学べる」をコンセプトに、子供から大人まで楽しく防災を学ぶことができる、地域の人も、企業も、行政も、垣根なくつながることで地域全体の防災力が向上することを目指した地域一体型のイベントです。2021年に行われた直江津での実施を皮切りに今後全国的な展開を視野に入れた動きが始まりそうです。プラス・アーツはイベントロゴ周りやスタッフユニフォームのデザイン整理やイベントへの企画協力をサポートさせて頂きました。

はじめのアイテムリスト 制作

あるMUJI店舗の店員さんがお客さんから「とりあえず防災アイテムは何を買ったらいいの?」と質問を受けたことがきっかけとなり本リーフレットの制作がはじまりました。パッと見で「ここに載っているアイテムを揃えることが先ずはスタートなのか」とご理解頂くために、在宅避難や持ち出し品として必要になるアイテムをMUJI商品仕様のアイテムイラストでまとめました。気になる方はぜひMUJI店頭で見つけてみてください。