3月7日(水)に、神戸市危機管理室本部員会議室で、KOBE地震ITSUMO講座~ちいさなお子さんのいる家庭の備え教室~講師養成研修会を実施しました。これは、神戸市「子育て世代防災啓発プロジェクト」検討委員会の枠組みの一つとして実施されたものです。
神戸市内外から20代~70代の幅広い世代の日ごろから子育て関連の活動や防災啓発に関わりを持たれている約50名の方が受講されました。去年6月に神戸市がP&Gジャパンと協働して作成し、配布した防災手帳「もしもの時も暮らしはつづく手帳」は阪神・淡路大震災や東日本大震災で被災された子育て世代の保護者から聞いた声やエピソードを交えて制作されております。防災啓発の担い手となる研修では、たくさんお伝えしたいことはあるのですが、今回はそれを使用し”ちいさなお子さんがいるご家庭に必要な防災グッズ”にテーマを絞りました。
普段からの備えはもちろんですが、子ども目線での防災グッズ、必要な数や具体的に商品を紹介しました。講師養成研修会というと、固くなりがちな研修会ですが、実際に幼稚園や保育園、児童館での講座を想定し、講座に来る方に少しでもきっかけを与えられるよう、楽しみながら学んでもらいたいことから、クイズ要素を取り入れた構成になっています。被災者の声やエピソード、ニュースなどを織り交ぜながら話すことで、相手に寄り添う講座になるというポイントもお伝えしました。
この研修会を終えた受講者からは、伝えるポイントが分かりやすく、具体的なグッズや数がわかった、講師として少し練習すれば活用できそうといった感想を聞くことができました。また、子育て中の周りの友達に伝えるところから始めたいと身近なところからの啓発活動に自信を持てた様子でした。まずは、個々にお住いや既に実施予定されている防災講座で実践してもらいます。
今後は神戸市と協働で市内の施設(幼稚園、保育園、児童館)へ講師を派遣し、講座展開をしていく予定です。また小さな子どものいる家庭向けの防災グッズのカリキュラムのほか、食にまつわる話(ローリングストック法)やトイレ、家具転倒防止の話、さらにはワークショップを取り入れたコンテンツを検討していきます。