「イザ!カエルキャラバン!」の活動をきっかけに、既成概念にとらわれないアートやデザインなどの創造力を導入することによって、社会的な課題を解消していくこと目的とした NPO 法人プラス・アーツを設立しました。それ以後、私たちは、個人・地域の防災力向上と豊かな地域コミュニティの実現をミッションとして、さまざまな場所や場面で、新しいカタチの防災教育を実践し続けています。これらの実践のなかで開発した楽しく学ぶ防災教育の手法は、家庭や地域、学校における防災教育の場面において、広く普及しはじめています。この10年間の実践の積み重ねにより、私たちの楽しく学ぶ防災教育は、一定の認知と評価を得るに至りました。
阪神・淡路大震災から20年が経ち、私たちが積重ねてきた取り組みを今一度振り返り、これまでの活動の成果や効果を改めて問い直す必要性を感じています。日本全国・世界に広がりはじめた楽しく学ぶ防災教育の手法を、科学的方法を用いて実験、調査、検証を行い、その効果を測定するとともに、得られた知見を国内外に公表していくことも一つの使命ではないかと考えています。地域、行政、企業、NPO、専門家、メディアなど、多様なパートナーと協働し、新しい防災教育を実践し続けるフィールドを持つプラス・アーツの研究部門として「プラス・アーツ防災教育研究所」を設立し、防災教育のコンテンツや手法に関する調査研究を持続的に行い、得られた知見や成果を社会に還元することで、今後の防災教育の進展に貢献していきたいと考えています。
研究理念
防災教育研究所は、災害に強い人と地域をつくることを目的とし、クリエイティブな手法を導入した防災教育コンテンツの研究・開発を展開するとともに、地域や社会の課題解決を図る実践的な研究をおこない、安心・安全な社会の構築に貢献することを理念としています。
研究内容について
- 防災教育に関する調査研究
- 防災教育コンテンツの開発と検証
- 防災教育に関わる人材の育成