NPO法人プラス・アーツ

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レポート

3月8日(土)ガスミュージアム がす資料館にて、『東京ガス火育イベント 生き抜く力を育もう~災害時に役立つ火の扱い方~』を実施しました。

「炊き出しをする」、「暖をとる」など、ライフラインが止まった被災地で「火」は欠かせない存在です。しかしながら、過去の震災の際には、火を扱ったり火の番をしたりできる人が少なかったと言われています。

そのため、今回、災害への備えとして、火をコントロールするための知識や技を身につけるためのプログラムを開発しました。

クイズ、模型、映像など、実際の火を使わずに火のことを伝えるキットを制作し、どんな場所でも実施しやすいプログラムとなっています。


〈イベント概要〉

■開催日時 : 2014年3月8日(土) [1回目]10時30分~11時30分/[2回目]14時00分~15時00分
■会   場 : ガスミュージアム がす資料館
■対   象 : 小学校以上の子どもとその保護者(2名1組での参加)
■定   員 : 各回10組20名
■主   催 : 東京ガス株式会社 広報部社会文化センター
■企   画 : 株式会社アーバン・コミュニケーションズ、NPO法人プラス・アーツ


〈当日の様子〉
(1)火を学ぶ必要性

「炊き出し」、「たき火」など、被災地で実際に火が活用された場面の写真を見せ、なぜ火を学ぶ必要があるのかについて伝えました。

 


(2)火を使うのに適した場所

「公園」、「住宅地」、「校庭」が描かれた3つの絵を用いて、火を使うのに適しているのはどんな場所か考えてもらいました。「地面が湿っていない」、「風の向きと強さ」、「燃えるものが近くにない」という3つのポイントを伝え、絵の中から適した場所を探してもらいました。

 


(3)準備するもの

テーブル上に火を使う時に必要な道具と焚きつけを並べ、子どもたちに必要だと思うものを選んでもらいました。焚きつけは牛乳パックや新聞紙など身近なものを中心にし、また、生の木やビニール袋など燃やすと良くない物も混ぜておくなど、理解が深まるようにしました。

 


(4)火の育てかた

練習キットを用いて、薪の組み方を考えてもらいました。最初に、「燃やす順番」と「空気の通り道」という2つのポイントを伝え、薪を自分たちなりに組んでもらいました。その後、火がつきやすくお勧めの組みかたを、一緒に組んでもらいました。

 


(5)火のコントロール

映像を見ながら、火のコントロールの仕方として、「強火・弱火に調節する方法」や「正しい火の片付けかた」について伝えました。