NPO法人プラス・アーツ

防災は、楽しい。プラス・アーツ

レポート

公益財団法人兵庫県国際交流協会主催のひょうご海外研修員の受入の一環で、トルコのブルサ防災館の館長と防災館と連携されている学校の先生を対象に研修を行いました。過去にもJICA関西での研修を受け、母国の防災館や学校で、防災教育の取り組みは始まっており、今回はスキルアップのため来日でした。研修では、海外の事例を中心に防災教材のローカライズの手法を講義しました。
トルコも日本と同じ、地震が多く発生する国であり、防災・減災に取り組んでいますが、国民一人一人の日ごろからの備えはまだまだの状況。日常生活の中で、特に先生を中心に子どもたちにどのような方法で”防災”の意識を持たせ、学ばせるかが課題とのことでした。
終日の講義では、いくつか防災プログラムを紹介・体験しもらったり、海外のローカライズ事例を紹介する一方、二人の研修員からは母国での防災活動の様子を写真や動画で見せてもらい、情報共有ができました。トルコ・ブルサ地域では、伝統文化の「影絵」を使って、非常持ち出し袋や避難の仕方を子どもたちに伝えていました。また、「カエルキャラバン」ではなく「クマキャラバン」が開催されたと聞いていましたが、今では部分的にプログラムが採用されている程度の継続に限定されているとの報告もあり、改めて「楽しく学ぶ防災」を学びたいので、トルコに来てほしいと熱烈なオファーも受けました。
研修員のお二人は、この講義ではたくさんのヒント、アイディアを吸収したので、これをきっかけに、教育省と防災館がもっと連携してさらなる防災教育の輪を広げていきたいと決意を新たにされていました。

◆概要◆
日時:2017年8月17日(木)10:00-16:30
場所:(公財)兵庫県国際交流協会
研修員:アブドゥラ イギット
イルマズ アイディン
研修内容:イザ!カエルキャラバン!の紹介、防災体験プログラム紹介・体験、海外事例紹介


講義の様子
▲講義の様子
防災体験プログラム・紙食器づくり
▲紙食器づくりを体験
影絵でのDRR紹介
▲トルコ・ブルサ地域の伝統文化「影絵」を使った防災の取り組みを紹介
shuffle紹介
▲防災教材「Shuffle」の体験