11月1日(土)、徳島県小松島市の小松島市立坂野小学校にて全校生徒とその保護者を対象とした、防災訓練が行われました。
朝の学活の時間に緊急地震速報が流れ、子どもたちは一時机の下に身をかくし、地震がおさまるのを待った後、体育館へ避難します。
その後、1~6年生の縦割り班になって、班で協力しながら”8つの防災体験プログラム”にチャレンジしました。
事前に研修を受けた教員の皆さんと、地域の自主防災の方々、一部保護者のみなさんがスタッフとなって、子どもたちに災害時に役立つ知恵や技を伝えました。小学校が主となり、地域の大人たちが協力し、次世代を担う子どもたちに対して実施した防災訓練となりました。子どもたちにとっても、身近な素材を使って工夫次第で対応する方法があること、また1~6年生が協力してプログラムを取り組むことで、災害時もみんなで協力することの大切さを学んでもらいました。
今回学んだことを1回限りで終わるのではなく、今後も教員や地域の方々が担い手となり、教育現場での活用や地域イベントなどに取り入れてもらえればと思います。
■概要
日時: 2014年11月1日(土) 9時~12時
場所: 小松島市立坂野小学校
主催: 「だいじょうぶ」キャンペーン実行委員会
協力: NPO法人プラス・アーツ
実施内容:
防災体験プログラム
①応急手当ワークショップ
②毛布で担架タイムトライアル
③水消火器で的当てゲーム
④水害紙芝居
⑤紙食器づくり
⑥なまずの学校
⑦ジャッキアップゲーム
⑧持ち出し品なぁに?クイズ
・参加者数:約152名(全校生徒:112名/保護者:約40名)
・防災体験プログラム指導ボランティア: (教員:12名/自主防災会:4名/保護者:6名)
①応急手当ワークショップ
緊急時にビニール袋やネクタイなど、身の回りの物でできる骨折の応急手当・直接圧迫止血法を実践。緊急時、自身がケガ人の対応ができるように正しい知識を身に付けて、体で覚えてもらいました。
②毛布で担架タイムトライアル
災害時、手に入りやすい毛布を使って応急的に担架をつくりケガ人を搬送する方法を体験。ケガ人の頭をどちらに向けて運ぶのが適切かなど、ケガをした人への気遣いも学びました。
③水消火器で的当てゲーム
消火器を使う際の注意事項や、火事の時の対応を学んだ後、火の形をした的を水消火器を使って倒すゲームを体験。消火器の使い方の手順や燃えている物を狙って消火する事などを楽しく学びました。
④水害紙芝居
水害に関する知識や正しい避難方法を伝える紙芝居。ストーリーの中には7つの間違い箇所が隠れており、紙芝居を聞く子どもたちに、どこが間違っているかを探してもらいました。子供たちが自身で考えることで防災意識を育てることができました。
⑤紙食器づくり
災害時には食器が割れたり、水道が止まって食器が洗えなくなるということが起こります。身の回りにある新聞紙やチラシで食器を作り、ポリ袋やラップをかぶせれば食器代わりにできる事、食器を洗う水の節約になる事を学びました。
⑥なまずの学校
防災知識を楽しんで身に付けるカードゲーム。災害で発生する様々なトラブルを紙芝居形式で出題し、手持ちのアイテムカードで解決する方法を考えてもらいます。身の回りにある物が災害時にどのように役立つかを学びました。
⑦ジャッキアップゲーム
被災後、瓦礫に挟まれて動けなくなった人の救助などに有効な「ジャッキ」の使い方を学ぶゲーム。今回はパンタグラフ式と油圧式の2種類を使って挟まれた人形の救助を行います。
⑧持ち出し品なぁに?クイズ
災害時に役立つグッズを覚えるクイズ。今回は全部で12個の持ち出し品を出題しました。グッズを覚えた後は、それが何に役立つか解説を聞くことで、被災時に様々な対応ができる知識を身に付けることができました。