プロジェクトの主催者ではない地域の人たちにも活動に参加してもらうことが、継続する防災プロジェクトをつくるための秘訣です。開発した種(活動)を持っていき、打ち上げ花火的に開催するだけでは、その後なかなか根付きませんが、準備段階のつくり込みから地域の人たちを巻き込めれば、その後、彼らが中心メンバーの一員となって活動を継続してくれるかもしれません。
地域の人たちを巻き込む秘訣は、完璧に出来あがった種(活動)を持ち込むのではなく、不完全で関わり代を残した余地のある種(活動)を持ち込むことです。余地があり、関わり代があれば、地域の人たちはその活動を完成させるプロセスに参加することができ、協力してつくりあげることができます。このプロセスがとても重要で、一緒につくることで関わった地域の人たちは、主体的な「担い手」として活動に継続して関わっていくようになります。