NPO法人プラス・アーツ

防災は、楽しい。プラス・アーツ

課題

これまで被災地に紙おむつなどベビー用消耗材の物資提供を実施してきたP&Gが、小さい子どものいる親に対して日頃から貢献できる防災啓発の取り組みとは。

解決策

東日本大震災時に小さな子どものいた保護者たちのグループインタビューから学んだ暮らしの防災に関する知識や技をマニュアルブックとしてまとめ、配布やネットでの公開を通じて不安を抱えている保護者たちに広く伝える。

災害のとき必要なもの。
それは毎日使うもの。

災害があっても、暮らしはつづく。
そのことを、私たちは知っています。
P&Gの本社も工場も被災した、阪神・淡路大震災。
当時、まず不足した、暮らしに欠かせない
日用品の数々。とくに小さな子をもつ家庭にとって、
それがどれほど不安だったか。そのことも学びました。
いちばん愛するいのちのために、備えておくべき生活の品。
避難生活を支える、その応用方法。
暮らしに寄りそう私たちだからこそわかる、
そんな知恵の数々を伝えることで、
子どもを守るあなたの力の一部になりたい。
防災の専門家ではないけれど、そこに暮らしがあるかぎり、
災害が起きる前も、災害が起きた後も、全力で支えたい。
決意をあらたに、この活動を広げていきたい私たちP&Gです。

防災手帳制作

1995年の阪神・淡路大震災で、日本本社(神戸市)と明石工場に大きな被害をうけたP&Gジャパンは、日本国内での社会貢献活動の一つとして「防災・災害・復興支援」に取り組み、特に「復興支援」の枠組みの中で、被災地への自社製品の提供や社員ボランティアの派遣などを積極的に行ってきました。
そんななかで、日頃からの「防災」の枠組みで、より多くのユーザーの皆さんに貢献できる事業に取り組むことになり、2016年、プラスアーツが企画協力する形で、小さな子どものいる親向けの防災マニュアル「もしもの時も暮らしは続く手帳」(日本語および英語)を制作、配布、配信しました。
この防災手帳は、阪神・淡路大震災や東日本大震災の時、小さな子どもを抱えながら被災した約250人の保護者にグループインタビューを行い、そこから得られた防災の知識や技、教訓を一冊のマニュアルブックにまとめました。災害弱者になりやすい小さな子どもを守るために有効な情報を中心に、災害時の連絡方法、自宅避難用グッズ、非常食の新備蓄法「ローリングストック法」、災害時の子どもたちの心のケアに関する知識、の紹介など、子どものために親が備えておくべきことを集めて、B5サイズ、全24ページ、イラスト付きの一冊の手帳にまとめました。また、家族・親戚の連絡先や家族の避難場所、幼稚園・保育園の連絡先、かかりつけの病院の連絡先など、災害時に役立つパーソナルな情報も記入できるよう工夫しました。

P&Gジャパンホームページ
防災マニュアル「もしもの時も暮らしはつづく」手帳

http://jp.pg.com/bousai.jsp
ぜひダウンロード、プリントしてご利用ください。

防災講座

2016年、防災マニュアルブックの完成に合わせて、P&Gジャパンの社員ボランティアを募り、応募者をマニュアルブックの内容を詳しく解説する防災講座の講師として養成。神戸・東京を中心に10か所の子どもの施設(幼稚園・保育園 ・こども園)で防災講座を開講、延べ20名の社員ボランティアが講師として登壇しました。防災マニュアルブックをテキストにして、日頃からママバックに入れておくとよい防災グッズ やローリングストック法、家具の転倒防止対策などを、実物を見せ、体験談を交えながら詳しく紹介しました。施設に通う子どもの保護者 や施設職員、地域住民、など約170名がこの防災講座に参加し、役に立つ防災の知識や技をしっかりと学びました。

保育園での防災講座の様子

保育園での防災講座の様子

保育園での防災講座の様子

災害のとき必要なもの。
それは毎日使うもの。

災害があっても、暮らしはつづく。

そのことを、私たちは知っています。

街全体が大きく被災した阪神・淡路大震災。

当時、まず不足したのは、暮らしに欠かせない水・食料や

日用品の数々。とくに小さな子をもつ家庭にとって、

それがどれほど不安だったか。そのことも学びました。

愛するいのちのために、備えておくべき生活の品。

避難生活を支える、その応用方法。暮らしを支える

私たちだからこそわかる、その知恵の数々を伝えることで、

子どもを守るあなたの力の一部になりたい。

そこに暮らしがあるかぎり、災害が起きる前も災害が起きた後も、

全力で支えていきたい。

決意をあらたに、この活動をより広げたい私たちです。

P&G × BE KOBE

P&G×BE KOBE(神戸市)防災手帳制作

2017年6月、神戸市からの協力要請にP&Gジャパンが応え、マニュアルブックの一部に神戸市の防災情報を組み込む形で、P&G×BE KOBE版「もしもの時も暮らしは続く手帳」が5万部印刷され、市内の施設(幼稚園・保育園・ こども園)おおよそ260か所に通う、小さな子どもを持つ保護者全世帯に配布されました。この新しい防災マニュアルブック には、神戸市独自の防災情報( 「KOBE 防災ポータルサイト」「神戸市Web版ハザードマップ」など)が追記され、神戸市オリジナル版として新たに改編されたものが配布されました。

P&G×BE KOBE防災手帳