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プラス・アーツはこの度、埼玉県 危機管理防災部 災害対策課と協働し、
「防災マニュアルブック~風水害・土砂災害編」を作成致しました。


昨年の風水害で強く私たちの記憶に刻まれたのが、台風15号・19号による被害です。当時多くの方が様々なメディアから発信される情報に翻弄され、避難をしていいのか避難するべきなのか判断にとても迷われたと思います。

 

お恥ずかしながら我が家でも同じ状況に陥り子どもまだ小さいし、防災無線は街中に鳴り響いてるし、過去最大級のとかニュースで言ってるし、どうしよう・・・と頭を抱えた事が思い出されます。。。。皆さんは当時どの様な心境でしたでしょうか?

 

この経験を通じ、いかに事前の備蓄やシュミレーションをしておくことが大切なのか、皆さんかなり身近に感じられたのではないでしょうか?

 

残念ながら今年もきっと台風はやって来るでしょう。だから、せっかくなら昨年の経験を教訓として、今年の台風に備えておきたいですよね。

 

そんなときに(特に埼玉県民の方々に)役立つのがこのマニュアルブックです。


 

【おおまかな内容】

⓪ 避難するための基礎情報を整理することができます。

① 風水害における避難行動のシュミレーションができます。

② 避難をする判断ポイント(避難スイッチ)を家族で決めることができます。

② 避難する際のポイントを確認しておけます。

 


 

⓪ 避難するための基礎情報を整理することができます。

 

基礎情報とはつまり自分が暮らす地域の危険度情報や、災害時に発信される情報の事を指します。

 

昨年の台風では上陸する数日前から、各自治体のハザードマップが役所から無くなり、当日は自治体HPのハザードマップが閲覧できなくなるという事もあったようです。

 

今年は直前で慌てないために、自分の家が地域の中でどの程度、浸水・洪水・土砂災害等の危険性があるのかハザードマップを活用して確認しておきたいですよね。

実際に確認したら、忘れないためにマニュアルブックに記入しておきましょう。

 

また実際「避難する」となった場合、どこへ避難するのか?できるのか?を事前に確認しておく必要があります。昨年はよくニュースでも流れていましたが「自治体が開設した避難所に人が入りきらず臨時的に公共施設を地域に拓いた」なんてことも。

 

避難所に行くにしても、どこにあるのか?その場はどのようなルールが存在しているのか?をお住まいの自治体へ事前に確認しておいてもいいかもしれませんね。

 

「避難すること=避難所へ行くこと」だけが選択肢ではないと思うので、少し離れた安全な地域に暮らす親戚や家族、友人宅に協力を仰ぐのも一つの避難方法としては有効なのではないでしょうか。

 

これらの事を踏まえて、想定される避難先を決めておきましょう。決めたら忘れないようにマニュアルブックに書いておきましょう。

 

また災害時に発信される情報に翻弄されないために、自分にとってどの情報が信頼できるものなのかを事前に確認し使えるようにしておく事が大切です。どういった防災情報があるのかを確認しておきましょう。

 

自治体から発信されている防災メールに登録する、アプリをダウンロードしておく、自治体のTwitterアカウントをフォローする等、自分にとって使い勝手が良いものを選んでおきましょう。

 

加えて災害時に発信される情報はあまり普段から目にする文言でもないため、行動に結びつきにくいところがあります。判断素材にするためには情報の意味をキチンと理解しておく必要がありますよね。マニュアルブックに防災情報の種類と意味を整理してありますので、是非ご参考にして頂ければと思います。

 

ここまでやったら、実際に自分が避難するときのイメージをしてみましょう。ご家族でやってみてもいいかもしれませんね・・・!▼下の画像は避難時の行動を想定したマイタイムラインの記入例です。

 

例えば昨年同様の台風が昨年同様の時期にやってくると想定したとき。

被災3日前は、2日前は、当日はどんな行動をするか?

また避難するのは何をポイントに判断するのか?をイメージして書き込みます。

記入していくことで事前の準備、当日の行動、避難判断基準が整理されます。

 

記入のイメージが掴めたら、後は実際にチャレンジするだけ。白紙のシートに自分にとって、家族にとっての必要情報を落とし込んでタイムラインを作りましょう。

 

プラス・アーツは以前から「災害時にどのような行動を取るかを家族で話し、決めておく事が大切」と啓発をしてきました。ただ慌ただしい日常の中では「こうゆうこと、大切だと思うけれど後回しになってしまう・・・」のが実情なのではないでしょうか。

 

しかしながら昨今のコロナ影響により不要不急の外出が控えられ、在宅勤務が推奨されて、皆さん普段以上にご家族と家で過ごす時間が増えているんじゃないでしょうか。

 

最近は色んなところから「こんなときだからこそできることがあるはず」と良く聞くようになりましたが、そのできることの一つに、このマイタイムラインづくりを加えてみてもいいかもしれませんね。

 

▼こちらをクリックすると埼玉県 災害対策課のとりくみをご覧いただけます。

埼玉県 危機管理防災部 災害対策課のとりくみ

 

▼こちらをクリックするとデータをご覧いただけます。
防災マニュアルブック「風水害・土砂災害編」